映画『THE FIRST SLAM DUNK』見た

 

GWの最後に気になっていたスラダンを観に行きました。
完全なリアルタイム世代なのですが、当時めちゃくちゃ食わず嫌いしていて実はこの歳まで完全なミリしらでしたが全然楽しめました。どちらかというとバスケのルールの知識は必要だったかもしれない(スリーポイントシュートのこと、「黒子のバスケ」を読んでなかったら理解してなかった運動音痴です)

公開からだいぶ時間が経っていたしマリオやコナンといった大型映画がバンバン同時上映に入るタイミングで流石にもう映画館もスカスカだよね……とおもっていたら特典の追加があったらしくて普通にめちゃくちゃ混んでた。

宮城くんの過去話の後、しょっぱなから何の説明もなくバスケの試合が始まってしまい、「本当にミリしら知識でここに来て大丈夫だったか!?」とにわかに不安になったのですが、混乱することもなくスッと物語の世界に入っていけたことにびっくりしました。でもさすがの私もミリしら知識で花道と流川と赤木兄妹と安西先生くらいはわかるので、あとは今回の主人公らしい宮城くんと、完全に名前だけ知ってる三井くんがわかればなんとかなるんですよね。バスケが5対5の試合で、登場人物が比較的少なかったのも良かったのかもしれない。これがサッカーだったら味方の顔と名前が一致する前に終わる可能性が限りなく高い。

相手の山王のことは全くご存じなかったのですが、スラムダンク全体での物語の流れではなくて宮城自身の執着の話で語られるのが逆にゴチャゴチャしなくて良かったんじゃないかなと。終わった後に聞いたら山王戦って原作でもほぼ終盤に出てくるエピソードだそうなんですけど、それがミリしら知識で特に問題なく見れちゃうの強いな。宮城の過去自体が原作にほとんど出て来ないエピソードだったそうで、その辺はどのくらい原作にないエピソードだったかによっては脚本が原作者本人じゃなかったら賛否両論あったのかもしれないな…とかは思った。けど、原作にないエピソードということは原作に逆らったエピソードではないわけだし、そもそも作者が自らやりましたーっていったらもうそれは普通に原作の未収録エピソードみたいなもんだもんな……強いよな……。

試合は最強の王者に無名の挑戦者が挑む、試合の流れが何度も変わって最後の攻防とかも最後までどちらが勝つのか全く読めなくてメチャクチャアツくて面白かったんですけど、そんなことより試合中に花道があまりにも無茶なムーブしまくるので、終わってから真っ先に「アイツの選手生命大丈夫だったの!?」とか聞いちゃってその流れで軽く原作のラストのネタバレも教えてもらったんですが、その終わり方めちゃくちゃ平成初期のスポーツマンガの最終回だな~~~!!!と勝手に思ってしまったし、今やったらその終わりにはならなかった気がするしよほど上手くやっても荒れた気がするし、宮城がプロ選手になってライバルと再会しておわる映画の終わり方、令和を感じられて凄く良かったと思う。あと、三井って令和受けするイケメンだよね(?)という話を一緒に見に行った友達としてました。

余談ですが三井に関してはあまりにも有名な「安西先生……バスケがしたいです」のシーンが端折られてるの、尺の限られる映画の中での時短術としてあまりにも天才の所業では?という気持ちになりました。いや、あそこまでやったらなにも知らない人でも否応なしにここでカットされた部分に「バスケがしたいです」が来るだろうことは想像付くもんな。削ってもなにがあったのか普通にわかるのはあのシーンが独り歩きしてネットミーム化したからだとおもうし、その辺まで見越してわざと省いてそう。まあ、有名なシーンだけに映画の大画面で見たかった気がしなくもないけど。

とにかく全体的に、映画という限られた時間の中で原作30巻以上分のしかもクライマックスあたりの話を原作を知ってる人も知らない人も楽しめる形でまとめてるの本当にすごすぎたし、もちろん原作の語りきれていない部分はたくさんあると思うんだけど、映画としてきれいに1本にまとめておきつつも原作を読んでみたいと思わせる力もめちゃくちゃに高くて、とにかく凄いなあと思いました。宮城と三井の組み合わせが今盛り上がるのワカる!!!!って感じだし私は花道と流川のケンカップルが多分好きだな!!とも思った(お互いにパスしねえ!!からの最後のデレ、からのプイッが好きすぎた)。いやこれ数多くある令和リメイクアニメのなかでも最強レベルのやつでは???

あとは本当に映画合わせで電子書籍化がくれば完璧だったと思うんですよ……(自宅に原作30巻置くスペース無いので電子書籍で欲しかった)
反応
なにかあれば
  • 読んだよ(0)
  • 買った(0)
  • 気になる(0)
  • 好き(0)
  • 面白かった(0)
  • いいね(4)