劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」いまさら見た

 

立川で「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の極上爆音上映をやってたので見に行ってきました。上映始まったときにネトフリでテレビアニメ版を見ていて、劇場版も見に行く気満々だったんですがあの頃の東京も感染者がめちゃくちゃ増えてた時期で3回目の緊急事態宣言が出るやらなんやらでタイミングをのがしてしまっていたのでした。いや今のほうが全然感染者数多いんだけど平日で見たい人はすでに見た後のタイミングなのと、劇場側が席数を半分に制限してるのでまあリスクはそんなに高くないだろうと判断しました(リアルタイム時は席数制限がなかった)。というかこんな時期なのに来場特典配っててびっくりした。すごい。

平日夕方+席数が半分に制限されているのもあって映画館としては大変だと思うんですけど見る方としては人少なくて大変うれしい。これまでは平日の空いてる時でも運が悪いと隣に人が座ってたりしたからな~。席数制限正直隣に人がいると落ち着かない派としては快適すぎるし映画見るハードル下がってるまであるんですよね。立川なら電車もそこまで混まないしな。コロナのあれこれが落ち着いても、席数一定数以下の時は基本的に座ってる人の隣は予約できないようなシステムにならないだろうか(願望)。

映画の内容は死の淵にいる子供が家族に手紙を書く話と、ヴァイオレットが想い続けた「愛してるをくれた人」である少佐が実は生きているかもという話になって会いに行く話の二本立て、に加えてかつてヴァイオレットが手紙を書いた依頼人の曾孫が死んだ祖母の遺品としてヴァイオレットの手紙を発見し、18歳でドールを辞めたという彼女の消息を追ってライデンに行くという未来の話の三本立て。ベースになった死の淵にいる母親が遺される娘に毎年の誕生日に送られる手紙を残す話、地上波の放送のときも泣いてしまった話でもうしょっぱなのダイジェストから思い出して泣くし、その後の死の淵にいる子供の話でも始終べしょべしょ泣いていた。最近年をとったせいか涙腺が緩みすぎてて困るけど「こういうのが見たかったんだよな」って感じで凄く良かった。心のデトックスした。

ヴァイオレットがかつて自分を救ってくれた少佐と再開する話はキービジュアルから結構匂わせされてたし、再会を拒否られるところからベタすぎるくらい王道の泣かせる展開が凄く良くてこれまた凄く見たかったものだなと感じたんだけど、それはそれとしてヴァイオレットの手紙を少佐が受け取る所、冷静に考えるとヴァイオレットに手紙を託された子どもたちはどんな状況でああいうことになったのか考えるとめちゃくちゃ面白くて私のコメディセンサーがめちゃくちゃに反応してしまう。集落に出来たばかりの新しい道具を使ってみたくてしょうがなくて、たまたまそこに少佐がいるのが見えたので手紙を送っただけなのか、それとも子供なりにシリアスの気配を察知して空気を読んで直接届けるのをためらった結果ああやって手紙だけ渡そうとしたのか、どっちだとしてもちょっとおもしろい。そんなこと考えながら見ているとリフトで下りてきた手紙を少佐が取りに行くところもちょっとコミカルで面白かった。あと大佐はマジでどの船に乗ってあそこに来たんですかね。めちゃくちゃ訳知り顔で少佐と話してたけどまさか同じ船に乗っていたりしたらだいぶ面白いな。大佐は今回出番少ないのにいちいち良い所さらっていく役で、少佐が面倒くさい男ぶりを炸裂させてることもあってこの人めちゃくちゃ好きだな…って思ってしまった。

死の淵にいる子供に、最後の手紙が掛けなくて慌てて電話回線を引っ張ってくる展開もここまできて電話に負けるのか~!!って感じでちょっとおもしろかったんだけど、アイリスが「……電話もなかなかやるわね」みたいなこと言うところめちゃくちゃ好きだった。自分の持ち職である「ドール」を脅かす電話という技術と、彼女はこうして折り合って生きていったんだろうなという。ところで未来の博物館になった郵便局で話しかけてくる気さくなおばーちゃん、アイリスじゃないですかね?目の色同じだったしな。未来の郵便局ででてきたおばあちゃんは受付のネリネさんだと指摘いただきました。スタッフロールをちゃんと見ないオタクぶりがこんなところで……。
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