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「140文字で書くお題ったー」 まとめ

大体大体悪友と雄明。
お題はこちらからいただきました↓
http://shindanmaker.com/375517

足して割って、ちょうど』

「後先構わず動いてワシらに迷惑を掛けても良いではないか。お主は1人ではないのじゃから」
 髙城先輩に言われた事がやっぱり気になって尋ねてみると、秀吉は天使のような笑顔を浮かべてこう言った。
「雄二は考えすぎて大事なところで動けなくなるタイプじゃからのう。明久と足して割って、丁度良い」


「……あと、似てないようにみえて、久保も雄二と同じタイプじゃな」
「待ってどうしてそこで姫路さんじゃなくて先に雄二と久保君が出てくるの!?」


いつかの夢の続き

『次こそは翔子に勝って――!!!』
「はいはい、雄二も懲りないねえ。もう勝ってなにしたいかは皆にバレバレなのに」
『ちくしょー!』

 高校生の時に目指した「夢」の続きを、僕らはまだ追いかけている。

「…それじゃ、霧島さんによろしく言っといて」
『姫路にもな』

 たとえ、もう後ろにその背中がないとしても。


無自覚ヒーロー

「ポジション、交代」

 一見、意味不明に聞こえる単語を聞いた途端、空回りするばかりだった頭が再起動を始める。まただ。他の誰にも理解できないだろう無意識の信頼に、折れそうな気持ちを何度も救われた。

(無自覚なんだからたち悪ぃ…)

 ――今日の本当のヒーローが誰なのかは、俺だけが知っていたらいい。


きっとそれで正解

「清水さんと一騎打ちした時のことだけど、あれ、他にあの状況を打開する手段がなかったら本当に騙し討ちするつもりだったよね?」
「当たり前だろ。なんだ、何か文句でもあるのか?」
「いや、そうじゃなくて」

今回の小競り合いは元々は僕の行動が元凶で、雄二のやった事が結果的には正解なんだと思う。
だけど、

「うーん、なんでもないよ」

僕にとっての「正解」と雄二にとっての「正解」が違うという考えてみたら当たり前のことが今日だけは妙にひっかかったなんて死んでもいいたくなくて、そのまま言葉を濁した。 


愛してるも役不足

 この感情を表すのに、好きだとか、愛してるなんて役不足だ。そんなありがちな言葉じゃまるで足りないし、これはもっとおぞましい何かだと思う。……だから、先ほどから親の敵のような目でこちらをにらみつけている明久に――この感情を自覚させた相手にこういった。



「俺も、お前のことが大嫌いだ」


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