「グノーシア」クリアした(ネタバレあり感想)

 


↑前回の続き。
140周手前くらいでクリアしました。レビューとか見ると150周程度掛かってる人が多いみたいだったのでやや手短に終わったのかな。

素性がわかるごとに憎めなくなっていくキャラがズルい

前回ロシア系幼女のククルシカにめちゃくちゃ目をつけられてる!怖い!とかいってたんですがその後比較的すぐに彼女周りの設定が明かされたのでホッとしました。ククルシカの情報が全オープンになったら何故か嫌われることも減った気がする。ていうかマジでレムナンとのお留守番ループからククルシカの正体が明らかにするくらいまで異常に嫌われてた気がするので演出だったのではと疑ってしまう。ちなみにククルシカ周りの設定が全部明らかになった辺りで110周。前回の「ククルシカがこわい日記」を75周あたりで書いてるのでやはりククルシカに嫌われすぎのけらいある。

このゲーム、ただ一周15分の人狼ゲームで虚無周回させるだけではなく、適度なタイミングで「次の目的」を示してくれるのが上手いなあと思いました。乗組員全員の「情報」を集めることが大きな物語の鍵となり、情報を集めるためには何らかの形で一緒に生き残って絆を深める必要がある。特定の情報を聞き出すために誰かとこの条件でこうしろ、みたいな割と具体的な条件も提示される(大体は特定の誰かと協力して最後まで生き残れ、みたいな話)ので飽きない。あと割と特定の誰かと最後まで生き残るのが絶妙に難易度高いので熱中してしまう。守護天使で相手を守りながら自分は適度に目立たないように潜伏してることが多かった。

前述のククルシカに限らず最初から最後まで真意を見せないトリックスターとして大活躍するSQ、序盤から圧の高い夕里子も素性を知ると憎めないキャラになっていく所が印象的でした。SQは怖いイベントが多い反面、エモいイベントも多いのでズルいよなー。ジョナスはプライベート時にうっかり自爆するイベントやら話が長いイベントやらで割と残念キャラのイメージが強かったのだけど、実際に会議中にも誤爆が多いと聞いてわらってしまった。確かに気をつけてみるとものすごい矛盾した発言してるときあるなこの人。そういやコメットを初日で吊ったときに起きるイベントも大体ジョナスのうっかりのせいでしたね。

ちなみに物語の根幹の謎がほぼ明かされてるのに最後の最後までパーソナルデータが埋めきれなくてヤキモキしたのはレムナン。イベントフラグ割と単純だった(初日にレムナンをかばう)っていうかマジでえっ私130ループもして一度もその行動取ってないの?マジで?って感じだったんですけど何……私ひょっとしてレムナンのこと割と無意識に嫌いだった…!?

これまでの謎を全て解決させてしまう真EDが最高

人狼苦手な私でも120周くらいしたら流石に「ログを読んで怪しいやつを探る」とか「(グノーシア時に)自分を怪しんでる相手を糾弾してた相手をわざと釣って疑いの目を向けさせる」みたいなロジカルムーブが取れるようになったので数の暴力は偉大でした。しかしログ見ないとマジでわからんのでリアル人狼ゲームが得意な人たちはすごいな…!?

終盤で怒涛のごとく真実が明かされ、明らかにこの後にトゥルーエンドがあるぞっていう感じのノーマルエンドが来て、その後真EDがみつからずに三時間くらい放浪したわけですが、真エンドに至るための最後の「鍵」となる言葉が、セツとのエピソードの中でも一番燦然と輝いてたあの思い出の話なの本当にズルい……。そして、これまで明かされた情報の中で未消化だった設定を全部解決させる形で登場する、セツの口から語られる本当の解決編がめちゃくちゃ良かったし、少しだけホロリとするラストが最高でした。

UI周りはもうちょっとわかりやすいと良かった…

唯一の不満を挙げると、多分私がヘルプを読まない民なのでいけないのかもしれませんが、バックログの出し方がわかりづらすぎてノーマルエンドクリア後に気づいて「あーー!?」ってなった。左右のレバーを同時押し込みで出るってなんかの裏技かなにかかよと。LとZL、RとZRに同じアクションが宛てられてたのでどっちかをバックログにするだけでもかなりわかりやすいとおも……いえLRで現在の設定やメンバーの一覧が出てくるっていうのも自力では気づけなかったんですけど……。

クリア後に登場するギャラリーも特定の条件でループする必要があって面倒くさいのと、どのイベントが出てないのか把握できないので気に入ったゲームは全部イベントみたい派としてはちょっと残念でした。グノーシアセツやラキオと主人公乗員で生き残ったときの顔グラとか回収できてないんですよね。あとクリア後に軽くレビュー漁ってたら明らかに見たこと無いイベント絵があったのでまだなんか見てないイベントがある気がするんだ……。

以下核心部分のネタバレの話

一応ワンクッションありで。

 
「レムナンとククルシカがお留守番役だった場合起きるイベント」の理由が最後まで明らかにならなくて、どうして???と思っていたらトゥルーエンドでフラグ回収されたのには本当に感動した…!!レムナン、これだけ核心に近い所に居ながら自身は1ミリも核心の中には入ってこないの凄いな。あとオート設定のときに主人公が「バグ」にならないの、バグの原因がそもそも主人公だからなのかな、と。そういえば「バグ」の役職が登場する回は主人公が強制的にバグになったし……この辺は最後まで明言はされないのですが、この辺が曖昧になってるのはなんかロマン感じますね。しかしギャラリーもステータス振り直しもバグ登場回以降で主人公がバグになったとき限定の挙動なので自発的に発生させないと気づかないまま終わってしまう人も多そうで不親切だよな……。

全部の謎が解けて幸せいっぱいなラスト、それでも主人公が「仮初の姿で会いに来た」というのがミソで恐らく二人は結局の所同じ世界線で共に未来を歩むことはできないんですよね。セツがループを終えた世界線ではそもそも殆どのメンバーと出会っていないわけですし、ノーマルエンドでしか彼らの未来の姿が語られないのはつまりこの物語があくまで「主人公」の視点でしか描かれてないからなんだろうなとおもうと、少し切ない。

反応
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