スーパーロボット大戦XΩの思い出(後編)

 
3月末にサービス終了したスーパーロボット大戦クロスオメガ(以下スパクロ)の思い出を主にイベントシナリオ中心に振り返るエントリ、後編です。このページに突然来たかたはこちらをご一読ください。

スーパーロボット大戦XΩの思い出(前編)
大分経ってしまいましたが5年近く遊んでいた「スーパーロボット大戦XΩ(以下スパクロと表記)」が3月末でサービス終了しました。色々と不満に感じる部分も多いゲームでサ終の話を聞いても「まあそうだろうな」というくらいの状態ではあったのですが、個人的にはやはり面白いと感じる部分も多くあったので完全に忘れる前に(そしてオ...

エントリのもととなったツイッターの呟きまとめはこちらから(スクショはこちらにアップされているもののほうが多いです)
スパクロイベント感想まとめ(17/10-18/03)
自分で読み返すよう。参戦作品はざっくりスクショ内で言及してるやつだけ入れてます。

【3年目】

3周年記念アップデートで演出強化された「Ωスキル」持ちのユニットが実装。必殺技演出の際にアニメ+3Dのカットインが挿入されるというものなのですがなんとこちら、同じユニットを2体引いて重ねないと演出が開放されないという罠が。これまで限界突破素材か属性違いの同名ユニットをを使用すれば性能を完全開放出来ていたのが2体引き前提になってしまった。ユニット性能も初期は演出のみの違い…と言われていましたが徐々に演出開放時に強めの必殺技強化がかかるように。Ωユニットの2体引き前提はサービス終了まで継続し、要望が多かった専用の限界突破素材の実装などは遂に行われないままでした。(スキップ出来るけどFGOにおける宝具演出みたいなものなので廃課金になればなるほどアニメ演出は必要としてない気がしたのですが…二律背反……)

他ユーザーと協力してゲームを進める「闘滅モード」や特定のユーザーとチャットツールで交流ができる「部隊」が実装されたのもこの頃でした。部隊はGvGみたいな部隊単位のイベントが来たらどうしよう…とちょっと悩んでいたのですが闘滅モードで部隊全員同じマップに入れるくらいのもので殆ど体をなしてなかったのはぼっちにはありがたかった。逆にいうと全く入るとっかかりがなくて、手を出せないままになってしまったんですが……。

そして2018年4月に回復剤の交換個数制限(1か月30個上限)が実装。インタビューでPが「回復剤をガブ飲みするよりも毎日こまめにログインして欲しい」という発言をして炎上したり……とやや不穏な気配が漂い始めたのもこの頃だった気がします。

「伝えたい 言葉」(2017/12~)

唐突に発生したルルーシュお誕生日イベント。この作品元々ものすごく運営にギアス好きな人が居るなって感じで扱いもよく、関連作品(双眸のオズ、限定参戦で亡国のアキト)も複数参戦しているくらいの気合の入りようだったわけですが他のキャラの誕生日イベントみたいなのは一切なく、さすがの贔屓ぶりに困惑した。その後もルルーシュ誕生日ガチャが行われたりしていた。


イベントシナリオ本体よりもルルーシュ誕生日ガチャで限定排出(のち恒常化)した「ゼロ仕様ランスロット」の設定がすごいのでご査収ください。

「聖夜を待つ者たちへ…」(2017/12~)

劇場版ダブルオー後のコーラサワーがエウレカ・レントンの帰りを待つエウレカのこどもたちやダイターン3のメンツと絡む。コミカル部分が大幅に削減されたコーラサワーがあまりにもかっこいいイベントで、各所から「報酬がジンクスじゃないのマジで運営は解ってない」と言われまくっていた。

本編では刹那のガンダムエクシアにボコられたときの迷言がこんなにかっこいい形で再利用されるなんて思わないじゃん…本当にジンクスを報酬にしなかったの解ってないですよ……コーラサワーは結局ユニットとしても実装されなかったのが大変残念でした(スパロボ本家では仲間になるキャラだけど)

「策謀渦巻く宇宙」(2018/02~)

リボンズ&サーシェス、デュランダル&レイ、フル・フロンタル&アンジェロ、Dr.ヘル&あしゅら、そしてエンブリヲがヴェータ争奪戦を繰り広げる。主人公側の人間が一切出てこないスーパー悪役大戦とも言える内容で、視点やストーリーの連続性に縛られないスパクロの真骨頂とも言えるシナリオだった。スパロボ本編では絶対に仲間にできないであろうエンブリヲやフル・フロンタル、リボンズ、サーシェスを自勢力として使用出来るのも良かった。

一応アロウズ&ザフト、ミケーネ&ネオ・ジオン(&エンブリヲ)という構図になっているものの協調もへったくれもない展開が実に悪役らしくて良かった。ガンダムSEEDは相変わらずどういう時系列なのかがわからない。各勢力が主従やコンビで登場してくるのに対してエンブリヲだけソロ参戦なのがじわじわ来る(エンブリオの扱い、最初から最後までこんな感じだった)

「幻想の中へ」(2018/02~)

「とある魔術の禁書目録」が「電脳戦機バーチャロン」とコラボして発売されたゲームソフト「とある魔術の電脳戦機」とのコラボ。学園都市でバーチャロンが流行ってるからみんなバーチャロンに乗って参戦みたいな設定らしいです。何を言っているかよくわからない。

上条さんが各作品の主人公を右手で殴って説教するというスーパー主人公ムーブシナリオ。前半はゼーガペイン、後半はコードギアスが主体のストーリーが展開されるのですが、特にこの後半のコードギアスシナリオがめちゃくちゃよかった。

手違いからユフィに日本人を皆殺しにさせるようなギアスを掛けてしまい、ナナリーを敵に回してしまい、内心で葛藤していたルルーシュが右手ですべての異能を打ち消す上条当麻に出会ってギアスキャンセラーとしての役割を彼に期待してしまうという展開がなんとも切なく、そんなルルーシュを右手でぶん殴ってただの友人として接する上条当麻が激アツなんですよね。

短いやりとりのなかでユフィを死なせてしまったことの後悔、スザクにギアスを掛けてしまったことへの懺悔までやってのけるシナリオが秀逸でほんとにここで死んだ。短いシナリオの中でしっかり一方通行とのすれ違いシナリオまでやってのける所にもシナリオの上手さを感じる。ほんとこのあたりのシナリオ書いてたライターさんに金一封渡したい。

「それは、小さなキセキ」 (2018/09~)

長年地上で訓練を重ねてきたオリーヴがついに宇宙に。操作ミスでザフトの宙域に侵入してしまって…というところからはじまるソリスとガンダムSEEDのお話。

例によってSEED DESTINYの設定はイベントによりかなりブレがあるのですが遂に今回はオーブが戦火に焼かれずシンの家族が全員生存した状態でザフトに入隊したという設定になっている。


なんていうか、普通に人の良いお兄ちゃんって感じになってるの、胸アツなんですけど…!!


オーブが燃えていないのでオーブへの認識もニュートラル。ナチュラルへの認識の仕方もアニメ本編ではあまり出てきませんでしたが確かにオーブ生まれならではのニュートラルさがありましたよね。それにしても普通の少年のシンが普通に軍に入って赤服になるの、普通にどういう経緯で??って疑問は残ります(潜在能力自体は元々高かったんでしょうが……)

ザフトに勾留されている最中に激しい襲撃を受け、実戦経験のなかったオリーヴとカタリーナがシン&ルナマリアと協力して初めての実戦を経験するというお話で、オリーヴの主人公属性が光るシンプルながらに印象的なストーリーでした。


【4年目】

パイロットパーツ育成要素の追加やアリーナのコスト制限バトル、VSモードシステムでのイベントなどが追加。この頃から徐々に初期実装のラインディフェンスバトル(ノーマルモード)から3×3×2=18マスの対人形式バトル(VSモード)中心のゲームへと、ゲームシステム全体の比重が切り替わっていきます。

Ω演出は3周年アップデートの際に演出強化されたのを皮切りに、半年後の6月に合体攻撃(XΩ演出)が実装。該当するユニットを1体引きさえすれば合体攻撃自体は出せるようなシステムになっていたものの結局2種類引きしなければ演出も見れず、実戦で使うほどの火力にもならないというシステムだったのでしんどさがました感じありました。さらにΩユニットの上位機種として出てきたため当然2体引きによる必殺技強化もありました。

「第3回スパクロフェスティバル」(2018/10~)

参戦作品ほぼすべてが登場するスパクロフェスティバルシリーズの3回目。それまでの2年間のイベントストーリーもなかなかにキレッキレでしたがこの3年目のストーリーの切れ味が本当に凄かった。笑わせたかとおもえば泣かせてきて、ラストもしっかり胸を熱くさせるような展開が目白押し。

マジンガーZERO・アンチスパイラルを中心にした超巨大ボスとスーパーロボットたちの戦いに生身で乗って戦う系のクロアン・メロリン組が取り残されたり、突然野球が始まったり、変態紳士達の策略で女性キャラが水着になったり、各作品のナレーションさんたちが交流を温め合ったり……

とにかくカオスな展開が目白押しなんだけど、その中でも特に合体メカを合体させない光線を放ったら30体以上のミニメカにボコられた話とか天才過ぎて好き。

ルルーシュ、スガタ、レオパルドと福山キャラを集めてルルーシュを大量増殖させて笑いを取り…


そこからの、ルルーシュvsシュナイゼルの雪辱戦が発生したのとかめちゃくちゃ良かった。

何より良かったのはビルドファイターズを中心としたガンダム組メインのシナリオ。ガンダム同士の戦いに巻き込まれたイオリが自らの想像力を持ってして戦いを止めるというもの。コレは本当に参戦中のガンダム全てを使うことが出来る「スパクロフェスティバル」ならではのシナリオで、最高に良かった。刹那とイオリの絡みはBFのスパクロ参戦時からずっと期待していたけど、最高のタイミングでシナリオをくんで貰えたなぁ。


「ガンダム」という抑止力を用いて戦わずして戦いを止める、それこそが刹那の思い描いた「ガンダム」の姿だったのではないかとおもうと本当にこのシーンに泣いてしまう。

今回はラストの「うおおおおおお!」こそなかったものの、メインストーリーのメンツとソリスメンバーがニアミスするというニクい演出があったりしてむしろ過去2回よりもきれいに終わっている印象すらありました。本当にスパクロフェスティバルの集大成といった印象のイベント。3回で終わってしまったのが惜しかった……。

「時空を超える歌声」(2018/10~)

マクロスシリーズコラボ。グレートマジンガーの活躍を目の当たりにして過去の存在に成り果てることを怖れるマジンガーZのZEROへの覚醒、新しい歌姫たちの時代にきてしまって自分が過去の存在であることを突きつけられるリン・ミンメイという新旧キャラクターたちの対比が秀逸なシナリオでした。アイドル論を語るスパクロシナリオにハズレ無し。


歌姫たちのライブにゲストとして招待され、意味不明な供述をする戦闘のプロ。


マジンガーZEROを覚醒させないためにこの戦いを戦闘ではなく「ライブ」だと思わせようとする──という策に乗り、命懸けでマジンガーを応援する皆さん。どうかんがえても煽りかたが応援上映です本当にありがとうございました。

自分が忘れられることを怖れるリン・ミンメイに「名曲は何十年、何百年後にだって残り続ける」っていうアンサーを返す展開、本当に良いんですけど当時シナリオでもアリーナでも猛威を奮っていたラスボス中のラスボス、マジンガーZEROさんにヤックデカルチャーっていわれちゃうのはめちゃくちゃな面白みがありましたよね。

「時空を超えた空の先で」(2018/11~)

ゴウザウラーコラボ。スーパーロボット大戦シリーズに於いて人間同士の殺し合いがない、こどもたちが主人公の作品は結構特別視されている部分がありまして、例えばスパクロの参戦作品だとビルドファイターズやワタルあたりは絶妙に人間同士の殺し合いが生まれるような戦場には連れて行かれないという一種の不文律がおそらくあります。


そういう不文律がある中で、こどもたちが戦争の真っ只中に放り出されるというのがこのシナリオ。こういうときゲイツやガウルンって本当に良い仕事しますよね。相手が子供とかお構いなしだもんな。

このゲイツに対して真っ向から立ち向かうのがトッド・ギネス。聖戦士ダンバインという物語の中では「敵」として描かれるが決して「悪」ではない彼が、敵ではあるけれど年端も行かない子供たちを守って戦うという展開が最高に良かったです。シビアな世界観でありながら子どもたちに決して戦争をさせることなく、大人たちの庇護の暖かさすら感じさせる、良いイベントでした。


一緒にイベントに登場するのがスタードライバーのタクトというのがまた良かった。年齢こそ違えど、彼自身も「人間同士の殺し合いがない世界」から来たキャラクターであり、彼の苦悩はスパクロのメインストーリーの方でそれとなく描かれているんですよね。どこまでも組み合わせの絶妙さを感じるイベントでした。ちなみにガウルンもいたんですが宗介しか見えてなかったので宗介がいい感じに子どもたちの弾避けになってたと思います。

「唸れ! 滾るリビドーと魂!」(2019/1~)

ゼオライマー&ダイミダラー限定参戦&ヴァンドレッド参戦イベント。かつて秋津マサトと共に戦った経験を持つ真玉橋孝一が木原マサキに身体を乗っ取られた秋津マサトとゼオライマーを救うために戦うというあらすじなんですが完全に幻の第一部がある前提で第二部やってるんですよその話ちゃんとやってくださいよぉ!!!!!

秋津マサトについて語る真玉橋孝一。その幻の第一部めちゃくちゃみたいんですけど……。

孝一の活躍はそれだけにとどまらず、ヴァンドレッドの主人公・ヒビキとは義兄弟の絆を結ぶし、ヒロインのおっぱいも揉むし、男女の営みを知らない世界からやってきたヒビキにいつかのためにとエロ本を渡すという気遣いまで見せるというパーフェクト兄貴ぶりを発揮していた。ぜひ恒常参戦で入れていただいて引っ掻き回して欲しいキャラだった……。

「帰らぬ日々」(2019/1~)

ソリスのメンバーが遂に火星に降り立つ。テコ入れでメンバーが倍に増えたり一通りの季節のコスプレをこなしたりアイドル活動をしたりと別の意味で忙しい生活を送っていたソリスイベントの第一部クライマックス的な回。


御存知の通りメインシナリオ側のアサヒ達は死んでないし、火星は彼ら痕跡の代わりに謎の組織「オルブロ」の本拠地となっているわけですが、オルブロメンバーのひとり・ナイアーラと戦って手痛い敗北を期してしまいます。


ナイアーラから仲間達を逃がすため、ひとり立ち向かうジギー教官(※途中の追加メンバーのひとり)。このイベント、序盤からいっそ気持ち良いくらいに全員が死亡フラグを立てまくってくるのですが本当にこの場面では肝が冷えた。結局全員生還しますが……。


そういえばジギー教官とナイアーラの因縁は、3ヶ月前の「スパクロフェスティバル」にさかのぼります。今思うとこの回の伏線だったのかもなぁ。メインシナリオの最終盤でも最後までナイアーラとジギーの関係性が描かれ続けることになりました。ふたりの薄い本があったらご一報ください。

この後、ソリスイベントは全員の機体パワーアップ回を経てメインストーリーで描かれる「結末」に向かっていくことになります。これこのままだと来年くらいに終わっちゃうけどどうするのかな……とぼんやり思っていたのですが何回か引き伸ばしがあったものの綺麗にサービス終了と共にストーリーも終わったので、実際のところこの辺りからぼんやりと「サービス終了」という文字が見えていたのかもしれませんね。ソリスキャラのパワーアップイベントはそれぞれの内面に切り込む内容でどれもとても良かった。

「俺たちのブレイヴ!!」(2019/5~)

バトスピ限定参戦。カードゲームの世界からやってきて現実のバトルも全部カードゲームで説明していく展開があまりにもすごかった。一見トンデモ展開なのにちゃんと頭脳戦として成立しているのわけがわからない。そう、巨大メカと戦っているはずなのに……彼らは……カードで戦っている!!!


こうやって敵の戦略が全部カードゲーム用語で整理し直されてしまう。カードゲームとは……。


そしてなんでもかんでもライフ(本体)で受ける。いやたしかにカードゲームだとやりますけどぉ!!!???

「世界を越える情熱」 (2019/6~)

クロスアンジュの世界に異世界転移したクルーゾー(隠れアニメオタク)が隠れオタクのサリアと運命の出会いをする。サリアが日本のオタク文化に夢を抱いたり、クルーゾーがネタバレに触れないで名作に触れて欲しいあまりにもったいぶってサリアを怒らせてしまったり…とオタクあるあるの展開が最高に楽しかった。


狭い世界で生きてきたサリアにとって、クルーゾーから聞かされたアキハバラという街はまさに理想郷。いつかクルーゾーと共にアキハバラに行きたいという夢を日記に綴るサリアが最高に可愛い。


同時に、原作アニメでは途中でアンジュと道を違えてしまうサリアが外部から現れたクルーゾーの存在によって再び夢を抱き、自信を取り戻すという実にスパロボらしいifにもなっていました。クルーゾーとサリアの話は別のイベントでそれとなく「年末の同じ日に休みを取っている」という言葉によって彼の日の約束が果たされていることを教えてもらえるので本当にアフターフォローもバッチリでしたね!!

「希望が導いた想像」(2019/7~)

鉄のラインバレル限定参戦(2回目)。原作コミック版で遠藤イズナが死亡した後の九条美海を中心にした物語。原作版では早瀬やシズナと対話することなく人知れず死んでいった美海ですが、早瀬やイズナとの対話が間に合って死亡フラグを回避するのが大変よいですね。タクトの「やりたいこととやるべきことが一致する時~」という言葉も状況に合ってる。スパロボに参戦してたら最後の方で仲間になるやつだ。


早瀬が語る、そして美海の考える「正義」の話をしていたはずなのに突然アイドル論が始まる、それがスパクロ。そしてアイドル論が出てくるイベントはハズレなしの法則。

「キャプテン・アース」となったことに自信が持てずにいる真夏ダイチと紆余曲折あって本当の「正義の味方」になった早瀬浩一。二人のタッグも大変によかったですね。というかほんとこの掛け合いが好きで、未だに何度もスクショを見直しちゃうよ……。

「我道」(2019/9~)

スクライド限定参戦イベント。ルルーシュはカズマと、スザクは劉鳳と協力して戦おうとするんだけど双方全く意思疎通が出来ずに最終的にスザクとルルーシュ、カズマと劉鳳、東方不敗とドモンがタッグを組むことになるの正直面白い。同じ言葉を喋ってるはずなんですけどなんていうかこの人達全く喋ってる言語が違うんですよね。同じ作品の不倶戴天の敵同士のほうがまだ意思疎通が出来るんですよ……。そして共に戦っていたはずのスザクとルルーシュ、カズマと劉鳳が終わった途端に殴り合ってるのも実にスクライド言語だと思ったしめちゃくちゃ面白かった。


「俺はお前が気に食わない」という事実の前で細かい理屈はいらないんだよなあ。


その頃、クーガーさんはドモンとレインのもどかしいカップルに速度が足りない!!!とブチキレていた。

【5年目~サービス終了まで】

恒例だった「スパクロフェスティバル」が未開催だったり、新規参戦作品の立ち絵が最小限だったり、競合となるスパロボソシャゲ「スパロボDD」がサービスを開始したり……と不穏な気配が漂いはじめた4周年。報酬ユニットが徐々に大器化されて報酬ユニットの限凸にかなりの労力を要するようになったり、パイロットパーツ育成必須の「作戦クエスト」が実装(2019年10月)されたりして徐々にイベントのバランスが重たくなっていきます。

私は2020年くらいから半引退状態になったのでこの辺はちゃんと通れてないのですが、上位レアリティである「極」型実装(2020年2月)、エンドコンテンツとも言えるPP強化システム「超改造」の実装(2020年6月)などのテコ入れ(というか微課金以下切り捨てとインフレ加速だったんじゃないかなこれ…)が行われた後、2021年1月、サービス終了が発表されました。5周年は大きなアプデもなかった。

ただ、大きなアプデはなかったんですけど2019年前後に結構細かいUIのアップデートが入ってるんですよね。特にプレボ周りの改修とかスキル強化周りの改修はめちゃくちゃよくなってたと思う。ただ、UIに手を入れるのあと3年早ければって感じだったんだよなあ……。

「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」(2019/10~)

ポプテピピック&デモンベイン(2回目)限定参戦。TVアニメの特別回で一瞬だけ登場したことぶきつかさキャラデザのポプ子と大張正己デザインのメカピピ美が世界の危機に立ち向かったり地獄の特訓をしたりして割と普通に熱血王道ロボットアニメのムーブをする。


クライマックスでは大張正己氏が実写参戦(なんで???)


シナリオ自体はめちゃくちゃ普通に熱血ロボットアニメの筋書きだったしポプ子とピピ美の百合的な友情物語としても大変たのしいものだったんですが最後の最後でリアル等身に戻って捨て台詞を吐いていくあたり、実にポプテピピックだったなとおもいました。


ちなみにユニットクエストを読むと、「実質デモンベインとコラボ」という言葉でロボットアニメにふさわしい嗜みを自発的に行っていたことが明らかに。

「革命の選択肢」(2019/11~)

ヴァルヴレイヴ限定参戦イベント。ヴァルヴレイヴ最序盤で「エルエルフの手を取らない時縞ハルト」というもはや物語が始まらないレベルの所でif。こういうのぶちこんでくるの、スパロボ本家じゃ絶対にできない展開なんだよな…スパクロでは類似例として「南十字島にタクトがこないまま巫女の封印が3つ目まで解けちゃうスタードライバー」とかもあります。

このシナリオ、とにかくドルシアにめちゃくちゃ自然に混ざってる五飛があまりにも悪目立ちしすぎていて面白い。第一話のエルエルフから時縞ハルトへの「ハムエッグの黄身も愛した女もナイフで半分に切り分けるのか?」という質問に対して

……うんそうだね……確かにそのとおりなんだけどね…そもそも君に聞いてないんだけどね…(このあとショーコが「よく焼いたハムエッグなんて美味しくないでしょ!」という更に身も蓋もない返事を返してカオスになる)

この話、プリベンター、バスターマシン、アクエリオンEVOLが揃っていてハルトたちに力を貸してくれる(五飛はスパイ的な感じでドルシアに潜入していた)のでそもそもハルトが無理して戦う必要もないしエルエルフの手助けもいらないんだよなあ……と思うとめちゃくちゃエルエルフを応援したくなってしまった。強く生きて欲しい。

「ベターマン対ガサラキ」(2019/12~)

ベターマンとシンデレラガールズ限定参戦イベ。公式のイベント告知バナーがめちゃくちゃホラー風味なのにそのバナーの中で最高の笑顔でダブルピースしてる島村卯月さんに狂気を感じる(※卯月さんは機体のみ参戦でこのイベントには出ません)

このイベント、まじでイベント内容の記憶もスクショも殆どないんですけどとにかくなんかホラー的な力で黄泉がえりを果たしたガウルンが無言で襲ってくるのめちゃくちゃ怖かったです。あのガウルンが喋らないんだよ…その時点で明らかに普通じゃないんですよ…怖いよ……。

ラストでヒヤッとさせてくるのも完全にホラーだった。ほんとホラー文脈が好きな人にはおすすめしたいイベントでした。限定参戦なのでログないけど……。

「その生命の輝きは」(2020/10~)

ぼくらの限定参戦イベ。「ぼくらの」のジアースってそもそも一度乗ると死ぬんじゃなかったの!?と大丈夫!?生きてる??って感じだったけどイベント周回でめちゃくちゃウシロ使ったけど生きてた。考えるな感じろ。イベストは他作品のキャラたちが介入することでキャラクターたちが一歩踏み出し、展開が変わるというスパロボ的には正統派なif。


ストーリーは普通に好きな話でしたが、それ以上に「ぼくらの」キャラの出撃回がサポート固定になる演出が破壊力高かったです。あとBGMが「アンインストール」なの当時は笑ってしまったけど今思うとワロエナイ。

「明日に咲く花」(2021/1~)

サ終直前のガンダムSEED DESTINYイベント。「ぼくらの」イベ後ログインもしていなかったがストライクフリーダムとデスティニーの合体攻撃実装と聞いて地獄から息を吹き返した。全力で課金してしまった。みんな公式のフライング動画が最高すぎるから100回見てください


スパクロの合体演出、アニメ部分は最小限で基本的な動きは3Dでやるから原作がアニメじゃなくてもスパロボ本家でやらない組み合わせでも実現できるのが控えめに言って最高でしたね…特にシンとキラの合体演出は原作アニメではほぼありえないものなので(劇場版が来たらワンチャンだけど…)、本当にスパロボ様様なんだよなあ……直後にサ終が発表されてなんとも言えない気持ちになったけど、二人が合体(攻撃)したという思い出を胸に生きていこうと思う。

イベントストーリーは前後はわからないけどシンがオーブに禍根を持っておらず、デストロイをめぐるキラとシンの争いは発生したもののステラがぎりぎりで生き残り、シンとキラが和解した世界線。ステラを救うのに一度は失敗したシンとキラが今度は力を合わせてデストロイに搭乗したスティングを救い出すというストーリーでした。ここまで来たら雑にアウルも救ってくれってめちゃくちゃおもった。


でもこの最後の正気に戻ったスティングとステラのやりとりを見ているだけで尊みがすごいのでもう細かいことはいいんだ……うん……。


「何度失敗しても、救うことを諦めないのだ」と、シンの口から聞けるのも大変に良かった。

それにしてもスパクロではじめてガンダムSEEDシリーズに触れた人たち、ストーリー大幅に誤解してそうですよね。過半数が人死にが最低限しか発生してない優しい世界だったもんな……。

「さらに、その先へ」(2021/2~)

1月末にサービス終了が発表され、その次の2月合わせで開催されたイベントがスパクロの最終イベントになりました。メイン、ソリスイベント全てをふまえて外宇宙へ調査と向かうことになったソリスのメンバーをアサヒ達が送り出すというストーリー。

サ終自体結構以前から余裕を持ってすすめられていたのか、メインもソリスも割と綺麗に終わった感じではあったのですが、あまりにもきれいに終わりすぎて、穏やかすぎる終わり方にしんみりする反面物足りないものを感じてしまった。いや私の中の脳内スパクロフィナーレイベント、これまでに登場した全作品のラスボスが全部登場する強敵イベントでイベストの最後は各作品の主人公達が「うおおおおおおおいっくぞおおおおおおおおお!!!!!!」って叫ぶジャンプの打ち切りマンガみたいなやつだったんですけど冷静に考えてそんな版権作品をふんだんに使う予算があったら多分サ終してないんですよね。お祭りゲーの最後は派手に爆散してほしいという気持ちが割とあったのですが……ソーシャルゲームであるからこその悲しみを感じました。


フィナーレイベントの最後は絶対にコレでキメてほしかったんだよォ!!!

アサヒ達は「スパロボDD」の方でもキャラとして実装されたので、ひょっとしてあちらで物語が進んでいくのかなあとか少しだけ期待してしまいますが…今の所ストーリーに絡まない形での実装だったのであまり期待しないで待っていようと思います。というかスパロボDDってメインストーリーが分岐制なので、いっそアサヒ達とスパクロ初出組で単独ルート作ってくれないかな。

さいごまで読んでくださったかた、ありがとうございました!!
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