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【腐向け/雄明】目は口程に物を言う


ついったーのTLで雄明雄のアイコンタクトについて語ってたら色々な意味でテンション上がりすぎて困ってそして盛大に手が滑った。どういう状況とかよく考えてないよ!
すごい中途半端なところで絵が途切れてるのは、こう、仕様です。

背後に注意系な雄明。
基準わかんないけど15歳以下は見ないほうが多分良いかと思います。
ややつたないSSっぽいのついてる。
あとちょっと暗い。
明久の一人称改めて難しいよ!バカっぽくならないよ!

続き


















――わけがわからない。

 状況の説明を求めて条件反射で相手の瞳を見て、そこに何の言葉も見出せなかったことに一瞬思考がフリーズする。言葉にしなくても、目を見ればわかる。色んな状況に応じて使い分けてきたせいで発達しすぎた僕らのアイコンタクト。あっちには『なにがなんだかわからない』という僕の感情がダイレクトに伝わった事だろう。

 『くやしい』と睨みつけたら、いつもなら『してやったり』といわんばかりの憎たらしい笑顔が浮かぶはずなのに。今日はそれさえも見当たらない。相変わらずその目からは何の色も伺うことができない。無表情そうに見えて案外感情豊かなはずなのに、今日は怖いくらいの無表情。目の前に居る相手が誰かすら一瞬わからなくなる。

――わからない。わからない。コイツはいったい何をしたいの?

 ようやく僕の意識が現在の状況を理解した頃にはもう取り返しのつかない所まで事は進んでしまっていて(ひょっとして。いや、コイツだったらそこまで計算してるはず)、僕に出来る事と言えばこれ以上自分の顔を見られる事がないよう、相手の肩に顔を寄せるくらいしかできなかった。

 背後に迫っている危機よりも、今雄二に顔を見られる事の方が怖かった。
 僕自身ですら自覚していない僕のことまで全部見透かされてしまいそうで。

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