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奪っちゃった☆

 
ひのとさんがこの前のSSの続きを書いてくれたよ!!
例によって携帯メール経由で送られてきたものを強引に許可をもらって転載させてもらいましたごめんなさいと書いといてといわれましたがとりあえずご馳走様です悪友もぐもぐ

安西先生、人死にが…………人死にが出ております…………っ

続き

「で、詳しく聞かせてもらおうじゃない」
「……何をですか美波さ頭が割れるように痛いいいい!」
美波のげんこつが僕の頭をすり潰していく。
痛い。
本当に何を聞かせたらいいの……!
「さ、さいきんの食事は塩と水と味噌……!」
「誰がアンタの食生活を聞いてるか!さ、坂本との事よ!」
「よ、吉井くん。私も気になりますっ……すごく、その……坂本くんの話っ……」
「ひひひひ姫路さんんん、とりあえず今の状態の僕を気にしてぇええああぎゃあー!!」
決まる!決まってはいけない部分に技がー!!

「で、僕と雄二の何が聞きたいの?殺意の度合い?」
ふう、ようやく解放された。
こういう時、ギャグは楽だよね。一行あれば怪我が治るし。
「ちっ……もう治ったか……」
一行あれば複雑骨折も思いのまま。
美波が腕をバキバキならしてくる。恐ろしい……
何がそんなに彼女を暴力へと誘うんだろうか。
……あ、いま僕頭のよさ気な発言を思い浮かべた
「頭が痛いいい!!!」
「坂本と一緒に寝てるってホントなの?!」
「ああああたまに本当ですうあああ!!!」
その答えを聞いた瞬間に頭が割れる音が聞こえた。


「ふう……本日二度目の蘇生だよ」
「流石単細胞馬鹿ね……蘇生出来るなんて」
「いや~、僕くらいになるとこれくらい簡単だよ」
馬鹿にされてる気がするけど、褒められてるよね!蘇生なんて簡単に出来ないしね。
「で、あの、吉井くんと坂本くんはいつから……その……寝てるんですか……っ?」
その質問だけを端から聞くと凄くいかがわしく聞こえるのは気のせいだろうか?
雄二となんて死んでもソノヨウナ事態を起こしたくない。姫路さんなら大歓迎。
「いつからだろ?あ~でも最初は雄二が(寝相悪くて)勝手に入ってきて(布団を)奪ってきて」
「坂本……コロス……」
「坂本くん……霧島さんだけじゃなく……明久くんまで……っ」
なにやら二人から不穏な単語と雰囲気が伝わって来る……
まあでも僕には向いてない殺意だからいいかな!
「二度目は僕が逆に(布団を)奪ったんだよね、雄二のを」
「アキ、遺書の用意はいい?」
「骨は拾いますからね……」
「OK二人とも。カッターはしまおう」
突然級友に向かって刃物を振りかざすのはやめてほしい。最近流行りのゲームじゃないんだから。
「あとはもうそのままずるずると。いちいち(寝相悪くて布団に入ってくる雄二をどかすのが)面倒だから、最近は雄二がウチにくると一緒に寝る癖がね……」
そうなんだ、前回、あまりに食生活が悪い僕の免疫力低下と雄二が布団を奪って熟睡のダブルパンチが効いたみたいで、最近雄二が夕ご飯を作りに来てくれるようになった。本人曰く、
「家に……翔子が……夜も夜中も朝も……油断してると俺の部屋と布団にいて………………」
だそうだ。このままじゃ、霧島さんに奪われるらしい。普通逆じゃないのか。
……改めて言うと雄二に殺意しか沸いて来ないけど、そのおかげで僕の食生活が飛躍的向上を見せたので、今度霧島さんに雄二の寝顔の写真を送るだけで許してあげよう。
霧島さんの雄二アルバムの制作は僕とムッツリーニの(盗撮の)努力と(気持ち悪さを堪えた結果の)汗と涙の結晶だしな。

「って、わけで。別に僕と雄二はほんの1cmもやましくないわけで……って二人とも、何を持っているのかな、なんで僕を縛るのかな、なんで僕をぎゃああああ!!」


本日3回目の死亡だった。